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雷山神籠石 のバックアップ(No.3)
現実の城情報
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| 所在地 | 福岡県糸島市飯原 |
| 現存状態 | 列石、門礎石 |
| 城郭構造 | 古代山城(神籠石式山城) |
伊覩県主の旧城廃墟説(クリックで表示)
もう一つ興味深いものとして、雷山神籠石を「伊覩県主の古い居城である」とする説が存在する。
提唱者は日本史学者・丸山雍成氏であるが、予め断っておくと、あくまで同氏は『海路(【特集】太宰府)』の中で、現実味を帯びてくると締めくくっているだけで、この説を最有力とみているわけではない。
見解をまとめると以下のとおりである。
「遠キ祖先ハ伊覩県主ニシテ、其居城ハ雷山中腹ニアリ、神籠石ヲ囲ラシタル筒井原ナリ(以下略)」。
伊覩県主の子孫であると称する代準介翁の自叙伝『牟田の落穂』には上記の記述が確認できる。
その版築土塁と列石・門礎石の要素から列記とした城郭であることは否定しようがないため、水火雷神・神功皇后に結び付けた霊域説はまず崩れる。
筒城を古代山城と見れば貝原益軒の怡土城址説は瓦解するうえに、大陸式城郭の怡土城と形式も築城年代も大きく異なっているのでこの説はない。
そうすると残るは伊覩県主の旧居城説となる。丸山氏は以上のように雷山神籠石を伊覩県主の居城と提唱、霊域説・怡土城址説ともども婉曲に否定したのであった。
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