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和歌山城 の変更点

#include(城娘項目,notitle);

#include(城娘ステータス注釈,notitle)



|CENTER:300|BGCOLOR(#FCC):80|BGCOLOR(#FCC):90|BGCOLOR(#FCC):80|BGCOLOR(#FCC):90|c
|>|>|>|>|BGCOLOR(#f99):CENTER:''和歌山城(わかやまじょう)''|
|&ref(和歌山城S.png,nolink);|>|BGCOLOR(#111):CENTER:&ref(画像で一覧RE/和歌山城.png,nolink);|図鑑No.|119|
|~|>|~|レア|6|
|~|>|~|城属性|&ref(画像置場/平山.png,nolink);|
|~|>|~|令制国|紀伊|
|~|>|~|武器属性|[[刀]]|
|~|>|~|最大レベル|115|
|~|実装日|>|>|旧城プロ|
|~|>|>|>|BGCOLOR(#F99):CENTER:''合戦''|
|~|>|BGCOLOR(#F99):CENTER:''初期配置/&color(Red){最大値};''|>|BGCOLOR(#F99):CENTER:''巨大化5回/&color(Red){最大値};''|
|~|消費気|11|消費気((基本消費気を含みます))|127|
|~|耐久|2175/&color(Red){3842};|耐久|4667/&color(Red){8068};|
|~|攻撃|105/&color(Red){335};|攻撃|199/&color(Red){636};|
|~|防御|79/&color(Red){312};|防御|165/&color(Red){655};|
|~|耐久|2610/&color(Red){3842};|耐久|5481/&color(Red){8068};|
|~|攻撃|117/&color(Red){335};|攻撃|222/&color(Red){636};|
|~|防御|90/&color(Red){312};|防御|189/&color(Red){655};|
|~|射程|150/&color(Red){150};|射程|270/&color(Red){270};|
|~|回復|10/&color(Red){33};|回復|16/&color(Red){52};|
//
|>|>|>|>|BGCOLOR(#F99):CENTER:''[[特技]]''|
|BGCOLOR(#FCC):[無印] / 南海の伏虎|>|>|>|自身の計略使用までの時間が40%短縮&br;武器攻撃に攻撃の0.2倍の&br;術ダメージを追加|
|BGCOLOR(#FCC):[&color(Red){改壱};] / 南海の鎮|>|>|>|自身の計略使用までの時間が40%短縮&br;武器攻撃に攻撃の0.2倍の術ダメージを&br;追加、敵の防御を30%無視|
|>|>|>|>|BGCOLOR(#F99):CENTER:''[[計略]]''|
|BGCOLOR(#FCC):[無印] / 万雷(使用まで70秒:消費気7)|>|>|>|【雷属性】範囲内の敵に攻撃の2.5倍の&br;術ダメージを与える(範囲:特大[&color(Red){300};])|
|BGCOLOR(#FCC):[&color(Red){改壱};] / 万雷(使用まで70秒:消費気7)|>|>|>|~|
//
|>|>|>|>|BGCOLOR(#F99):CENTER:''図鑑文章''|
|>|>|>|>|私、和歌山城は虎伏山に築城され、&br;紀の川を天然の堀とする、&br;日本三大連立式平山城である。&br;&br;なに?連立式以外に自慢できるとこは&br;ないか、だと!? バカにしているのか!&br;&br;何を隠そう、徳川御三家である&br;紀州徳川家の居城だぞ。&br;頭が高い控えおろう!|

|BGCOLOR(#F99):CENTER:120|400|c
|''[[築城]]''|03:40:00|
|''神社''|&color(Red){''[[招城儀式]]''};(通常の招城儀式からは排出されなくなった)|


#style(class=submenuheader){{
-''[[城娘改築]]''
}}
#style(class=submenu){{

}}
#table_edit2(td_edit=edit,tr_edit=edit,table_mod=open,calc=1,form=text=|text=|select=_1_2_3_4_5_6_7|select=_3_4_5|select=_1_2_3_4_5_6_7_8_9_10_11_12_13_14_15_16_17_18_19_20|select=_34-5_45-5_57-5_42-6_55-6_70-6_48-7_63-7_80-7_56-8_73-8_93-8_63-9_82-9_104-9_71-10_93-10_118-10_76-11_100-11_127-11_84-12_110-12_140-12_91-13_119-13_151-13_98-14_128-14_163-14_105-15_138-15_175-15_113-16_148-16_188-16,){{
|>|SIZE(13):|>|>|>|>|SIZE(10):|>|>|>|>|>|>|>|>|>|SIZE(13):|c
| | |~レア|~[[&color(White){巨大&br;化数};>巨大化・属性#l379325e]]|>|>|~&size(12){[[&color(White){消費気};>巨大化・属性#i31da6d1]]};|>|>|>|>|~''初期配置''|>|>|>|>|~''巨大化''|h
|~|~|~|~|~[[&color(White){基本};>巨大化・属性#ubbc4e49]]|~[[&color(White){強化};>巨大化・属性#u2b9a394]]|~&color(White){合計};|~耐久|~攻撃|~防御|~射程|~回復|~耐久|~攻撃|~防御|~射程|~回復|h
|>|BGCOLOR(#ccc):CENTER:50|>|BGCOLOR(#ddd):CENTER:30|>|>|CENTER:30|BGCOLOR(#ffe):CENTER:SIZE(10):60|BGCOLOR(#fef):CENTER:SIZE(10):60|BGCOLOR(#eff):CENTER:SIZE(10):60|>|BGCOLOR(#fff):CENTER:SIZE(10):60|BGCOLOR(#ffe):CENTER:SIZE(10):60|BGCOLOR(#fef):CENTER:SIZE(10):60|BGCOLOR(#eff):CENTER:SIZE(10):60|>|BGCOLOR(#fff):CENTER:SIZE(10):60|c
|>|無印|6|5|11|116|127|1933/&color(Red){?};|88/&color(Red){?};|79/&color(Red){?};|150/&color(Red){150};|10/&color(Red){33};|?/&color(Red){?};|?/&color(Red){?};|?/&color(Red){?};|270/&color(Red){270};|?/&color(Red){?};|
|>|改壱|7|5|10|108|118|?/&color(Red){?};|?/&color(Red){?};|?/&color(Red){?};|150/&color(Red){150};|10/&color(Red){34};|?/&color(Red){?};|?/&color(Red){?};|?/&color(Red){?};|270/&color(Red){270};|?/&color(Red){?};|
}}


#style(class=submenuheader){{
-''ステータス一覧(クリックで展開)''
}}
#style(class=submenu){{
#include(和歌山城/ステータス,notitle)
}}
#br

*ゲーム上の性能・評価 [#evaluation]
-概要
☆6レアの平山刀ユニット。術攻撃(防御無視)の高威力ダメージ計略を持つのが特徴。
特技にも「武器攻撃に術ダメージ追加」を持ち、刀でありながら防御無視の攻撃を得意とする。
 
-特技「南海の伏虎」
自身の計略のCTを40%短縮する。発動後は自計略CTが70秒から42秒になる。
ステータスに関するバフを持たず、他のキャラから強化を受けないとステータスは少し物足りない。
セオリー通り遠距離を優先的に巨大化してバフを受けていく運用で無理がなく、計略も序盤から威力が安定しているのが利点とも言える。
射程内を強化できる遠距離城娘を同時に編成するなど、味方の援護を意識していきたい。
逆に言うと積極的に最大化する意味がやや薄く、平山属性においては三名城で選べる[[彦根城]]の存在もあり、その傾向に拍車がかかる。
 
2020年10月のアップデートで「武器攻撃に攻撃の0.2倍の術ダメージを追加」が追加された。
刀の武器攻撃は「近接」「物理」であるが、法術や杖のような「遠隔」「術」ダメージが追加される。
 
-改壱特技「南海の鎮」
改築すると特技に「武器攻撃が敵の防御を30%無視」が追加される。これは''[[防御低下デバフ>特技/弱体化#o0256a76]]とは[[競合しない>検証#cc141e80]]''。
武器攻撃が「近接」「物理」である点は変わらず、敵の防御が減少した扱いでダメージを与える能力である。
既存能力と計略も含めて、硬い敵や妖怪に強い刀という特色が強化された。妖怪特化としては後発の[[鶴島城]]に譲るが、妖怪以外にも有効なのが利点。
 
-計略「万雷」
攻撃力の2.5倍分の術攻撃を降らせる計略。いわゆる[[落雷系>計略#w5e80eb2]]の中では[[二条亭]]に次ぐ威力と範囲を誇る。
//単純に強力な効果だが、コストが10とかなり重く、CTが70秒とゲーム全体で見ても非常に長い二点が痛い。
単純に強力な効果だが、CTが70秒とゲーム全体で見ても非常に長い点が痛い。
気軽に連発できないので、広い範囲を活かして出来るだけ多数を巻き込めるタイミングを狙いたい。
自前の特技で回転率は上がるが、コストも重いため、連発には不向き。とはいえそれが有効な場合もあるのも事実ではある。
防御無視なので元から高い火力を誇るが、ある程度巨大化させてからのほうが当然効果は高いものになる。
[[鹿野城]]や彦根城等の気増加要員を入れたり、自前のステータス強化がない分を他の味方から引っ張るなどして運用したい。
 
-余談
シナリオでは緊急出兵『[[忍び寄る番人の足音]]』にて初登場。&color(Silver){いつの間にか殿とは既知の仲になっていた。};
イベント内で「何故雷が怖いのに雷の計略を使うのか?」という疑問に答えている。
なお、イベント内では[[桜尾城]]と親交を深めている。どういうところで意気投合したかは…お察しください。
 
-性能の変遷
//バランス調整がされた際に箇条書きで記載してください。
#style(class=submenuheader){{
&color(Black,gainsboro){性能の変遷の詳細(クリックして表示)};
}}
#style(class=submenu){{
--2017/04/11:計略倍率を2倍から2.5倍へ上昇。特技の効果を30%から40%へ上昇。
--2020年10月27日
---未改築特技を「計略発動時間短縮・参」から「南海の伏虎」に変更(武器攻撃に攻撃の0.2倍の防御無効ダメージを追加する効果を追加)
---計略「万雷」計略発動に必要な消費気の値を10→7に軽減
---改壱特技「南海の鎮」武器攻撃に攻撃の0.2倍の防御無効ダメージを追加する効果を追加
//--2020年11月24日:特技の説明テキストを調整 「防御無効ダメージ」を「防御無効遠隔ダメージ」に変更 効果には変更なし
--2021年12月14日:一部の「敵の防御を無視する攻撃」を「術攻撃」に文言調整(全体調整)
--2022年06月21日:計略「万雷」説明文に【雷属性】の記載を追加 ※性能に変更なし
}}


*キャラクターボイス [#voice]

CV担当:[[津田美波>http://ameblo.jp/00dpd/]]

#region(←クリックすると台詞一覧が表示されます。)

#table_edit2(td_edit=off,tr_edit=edit,table_mod=open){{

※計略のない城娘の計略発動ボイスなど、通常流れないボイスはゲーム内の図鑑で聞くことができます。
|SIZE(12):BGCOLOR(#ddd):CENTER:60|SIZE(12):160|COLOR(#c09):SIZE(12):400|c
|入手|入手|私は徳川御三家、紀州は和歌山城だ。&br;日本三大連立式平山城の名にかけて、&br;必ずや殿を勝利に導こう。|
|所領|所領1|見てくれ。樹齢450年。自慢の二の丸の大楠だ。戦の前にはここで運気を上げておくと良いかもしれないな。|
|~|所領2|さすがは殿だ。たくさんの城娘への気遣いに隙がない。勉強になるな。そうだ、殿も大奥を作ってみたらどうだ?|
|~|所領3|殿、お待ちを。不明門(あかずのもん)は緊急時に用いる門だ。普段は開けられない。諦めてくれ。|
|~|変身|徳川御三家、紀州和歌山城、見参!|
|~|変身解除|戻ったぞ、異常なしだ。梅干しでも食べるか。|
|~|ダメージ1|火の手だと?西の丸、二の丸は無事か!|
|~|ダメージ2|くぅっ。大奥が全焼だと?|
|出陣|出陣|殿の大奥を作るまで、私がお守りする。|
|~|委任出撃|任せろ。必ず完遂する。|
|~|編成1|江戸城様のために、準備は整えております。|
|~|編成2|南海方面からの攻撃は、私に任せろ!|
|合戦|つままれ|いよし! 蹴散らしてくれる!|
|~|配置|私達城娘の大敵、火にだけは気をつけろ!|
|~|選択|大丈夫か? あとは任せろ!|
|~|巨大化|ふっ、手応えが無いな!|
|~|特技発動|高虎の築城術、抜いてみよ!|
|~|計略発動|か、雷など……恐れはしない!|
|~|大破|ぐう! 空襲か……くっ……不覚。|
|~|勝利|私だけではない。殿と、皆の勝利だ。|
|~|敗北1||
|~|敗北2||
|その他|合成|ありがとう。いずれは、夢の総構えを作りたいな。|
|~|放置|ひっひゃあ~! いっいま、か、かみなりが~。とっとの~、たしゅけて~。かみなり、きらい~。|
|~|おかえり|はぁ~殿、遅かったな。いや、雷が鳴っていて……その……こ、怖かったのだ。|
|~|ありがとう|礼を言おう。|
|~|出陣画面(図鑑未登録)|よし、名古屋城や水戸城などに遅れはとるなよ!|

}}
#region(←クリックすると贈り物イベント、台詞一覧が表示されます。&color(Red){ネタバレ注意};)
#table_edit2(td_edit=off,tr_edit=edit,table_mod=open){{
|SIZE(12):BGCOLOR(#ddd):CENTER:60|SIZE(12):160|COLOR(#c09):SIZE(12):400|c
|イベント1|体が弱かったのか?|いずれにしろ人の命なんて儚いものだ。|
|~|BGCOLOR(#fbd):できた人物だったんだな。|なに、殿もなかなかのものだぞ。|
|イベント2|BGCOLOR(#fbd):わかりやすかった。|殿が聞き上手だからだな。|
|~|難しかった。|それは失敬。己の未熟さを恥じるばかりだ。|
|イベント3|BGCOLOR(#fbd):そんなことはない。|それは頼もしい。|
|~|気疲れする。|その本音は聞かなかったことにしよう。|
}}

#endregion
#endregion
*画像 [#image]
イラストレーター:[[シロジ>https://twitter.com/shiroji_]]

|&attachref(./和歌山城 入手.jpg,50%);|
|CENTER:&size(25){COLOR(red){入手}};|


#region(COLOR(red){''←クリックすると御嬢、城娘画像が表示されます。見たくない人はクリックしないで下さい。''})
|&uploader(d7ae345e128540bf0d111dfd48a68b220fb0c7b6_scre_217,50%);|&uploader(081de23dc99cdaf5572632f92d12ba070d74f465_scre_216,50%);|
|CENTER:&size(25){COLOR(red){御嬢}};|CENTER:&size(25){COLOR(red){城娘}};|

#region(COLOR(red){''←クリックすると大破、特技画像が表示されます。見たくない人はクリックしないで下さい。''})
大破、特技画像
|&uploader(0b1188ca01d44effd6153ee8f069732571f8936a_scre_215,50%);|&uploader(8fff9f1ce93c4579005052a5ce4eaeb371bcdbf9_scre_214,50%);|
|CENTER:&size(25){COLOR(red){大破}};|CENTER:&size(25){COLOR(red){特技}};|
#endregion
#endregion

***改壱 [#u0f37d1c]

#region(COLOR(red){''←クリックすると御嬢、城娘画像が表示されます。見たくない人はクリックしないで下さい。''})
|&uploader(d7ae345e128540bf0d111dfd48a68b220fb0c7b6_scre_217,51%);|&attachref(./和歌山城改壱 城娘.png,50%);|
|CENTER:&size(25){COLOR(red){御嬢}};|CENTER:&size(25){COLOR(red){城娘}};|

#region(COLOR(red){''←クリックすると大破、特技画像が表示されます。見たくない人はクリックしないで下さい。''})
大破、特技画像
|&attachref(./和歌山城改壱 大破.png,50%);|&attachref(./和歌山城改壱 特技.png,50%);|
|CENTER:&size(25){COLOR(red){大破}};|CENTER:&size(25){COLOR(red){特技}};|
#endregion
#endregion
*現実の城情報 [#information]

//編集前に[[テンプレート/城娘]]の「現実の城情報」をご確認ください。(このコメントは必ず残してください。他のコメントは不要なら削除していいです)

和歌山市の中心部に位置する標高48.9メートルの虎伏山に建造され、北部を流れる紀の川を天然の堀とする。
[[名古屋城]]・[[水戸城]]と同じく徳川御三家の居城で、[[姫路城]]・[[伊予松山城]]とともに[[三大連立式平山城>日本100名城#o5e1c1c7]]に数えられる。
豊臣秀吉の弟・秀長は、天正13年(1585年)の紀州征伐の副将として参陣し、平定後に紀伊・和泉の2ヶ国を加増された。
当時は「若山」と呼ばれたこの地に秀吉が築城を命じ、自ら「吹上の峰」を城地に選定し縄張りを行ない、普請奉行に藤堂高虎、補佐役に羽田正親、横浜良慶を任じ、1年で完成させた際に和歌山と改められている。 
当時の和歌山は「岡」「湊」と呼ばれる2つの湊を有し、これらを押さえる和歌山城は秀吉が天下統一事業や各地での城郭・寺社の造営を進めるなかで、人や物の結節点として豊臣政権下で政治的・経済的に重要な城として位置づけられていた。
#br
#style(class=submenuheader){{
&color(White,Maroon){続きをクリックで表示};
}}
#style(class=submenu){{

秀長が[[大和郡山城]]に移ると和歌山城は家臣の桑山重晴が[[竹田城]]から移って城代を務め、和歌山城は大和郡山城を中心とする秀長の領国支配の一角を担った。
重晴は入城後すぐに和歌山城の改修に着手し、本丸・二の丸を整備するとともに、天守の改築も行ったとの記録が残っている。また城の東南麓の平地に枡形の曲輪を設けて大手門が置かれた。この大手門は現在の岡口門の位置にあり、当時の和歌山城は東向きの構えで城下町も東から形成されていった。
織豊系城郭で多く見られる転用石が用いられているのもこの時期の和歌山城の石垣の特徴で、供養塔や寺院の転用石が特に本丸でよく使われている。
重晴の紀伊支配の様子がうかがえる史料は極めて少なく、『旧記雑録』には九州征伐に従軍したとの記述があり、『多聞院日記』には大和の領国支配に携わったという記述があるなど、紀伊の支配に専念できる状況にはなかった。
秀長の死後、大和郡山城主が豊臣秀保、増田長盛と移っていくなかで、重晴は和歌山城を拠点に紀伊での基盤を強化していった。
その嫡孫の一晴は関ヶ原の戦いでの功によって正式に城主となり、城内で桑山氏の家紋である桔梗紋をあしらった瓦が出土したことが、桑山氏が和歌山城の城主となったことを示している。
一晴は慶長6年(1601年)に大和新庄藩へと転封となったため、浅野幸長が[[甲府城]]から移り新たに城主となった。
#br
幸長は入城後に和歌山城の増改築に取りかかり、基本的には桑山氏時代の縄張を踏襲し、山頂の本丸に新たに天守を建て、二の丸には御殿を建てた。
東南麓の枡形の曲輪は三の丸とし、その北に蔵の丸、さらに北に下の丸を配置し、大手門である市之橋門が設けられ、和歌山城は東向きから北向きへと変わることとなった。
幸長は居住空間にも手を加え、鶴の渓庭園を設けるなど和歌山城は桑山氏時代の戦う城から住む城へと変わっていった。その変化は城下町にも見られ、大手門の東側に重臣の屋敷が集められ、北側には侍屋敷が造られ、城の周辺に人々の住居が集まり始め城下町が整備されていった。
浅野氏時代の特徴の一つとして、石垣に威厳を示す鏡石が置かれたことが挙げられる。鏡石は周囲の石より一際大きい石を組み込んだもので、[[大坂城]]の蛸石、[[名古屋城]]の清正石、[[今治城]]の官兵衛石などがよく知られ、和歌山城にも一中門石垣と天守二の門で見られる。
#br
元和5年(1619年)に浅野氏が移封となると、徳川家康の十男である頼宣が新たな城代となり、ここに徳川御三家の一つ、紀州徳川家55万5000石が成立した。
徳川御三家筆頭、尾張徳川家の当主が創立した徳川黎明会が運営する徳川美術館は、平成29年(2017年)7月15日〜9月10日に企画展「天下人の城―信長・秀吉・家康―」を開催するが、これに先立って6月18日に行われた「天下人の城〜徳川美術館応援団」による第二回キックオフミーティングにて、徳川御三家の城はあくまで徳川将軍が城主であるとしているため、頼宣も城主ではなく城代ということになる。
頼宣は元和7年(1621年)より城の大改修と城下町の拡張を始め、南の丸と砂の丸が増築され、山頂部の梯郭式と山の周囲の輪郭式が複合する縄張となった。また南の丸の縄張は藤堂高虎が見回りに来た際に安藤帯刀と相談したと『南紀徳川史』が伝えている。
城下町も拡張され、北は紀の川に近い場所に城下町への入口となる北大手門が設けられ、浅野氏時代の寺町の一部が城の南側へと移され新たな寺町が形成され、南外郭の守りとなった。
計画では完成時より更に大規模な城構えになる予定であったが、大規模な改修であったため幕府より謀反の嫌疑をかけられるほどであったものの、附家老安藤直次の弁明で事なきを得た。
この大規模改修の際に、外堀も拡張して総構えにしようとしたが、幕府より嫌疑をかけられ中止させられてしまったため、堀止の地名が残っている。
また、落雷や空襲などによって数度の火災に遭ったが、その度に再建された。現在、城跡として現存しているのは最盛期の4分の1ほどの面積である。
紀州徳川家は江戸幕府第8代将軍となる徳川吉宗や第14代将軍となる徳川家茂を輩出するなど幕藩体制のなかで重要な位置を占め、14代252年にわたって和歌山城の城代を務め明治維新に至った。

#br
和歌山城が築かれた岡山は、海から見ると虎が伏せっているように見えることから虎伏山とも呼ばれ、そのため和歌山城は江戸時代には虎伏山竹垣城とも呼ばれた。
当初は虎伏山の東峰に造られた本丸御殿が使用されていたが、不便で手狭だったため二の丸に御殿が新築された。
二の丸御殿は[[江戸城]]の御殿を模したため大奥が設けられたが、大奥が存在する城は江戸城、名古屋城、和歌山城のみだった。
#br
彼女の髪の色にもなっている「紀州青石」で築かれた野面積みの石垣は、豊臣氏時代に築かれたとされる。
和歌山城では浅野氏時代に和泉砂岩で築かれた打込み接ぎの石垣や、徳川氏時代に友ヶ島の花崗岩で築かれた切込み接ぎの石垣も見られる。
また、現在城内の一部は和歌山公園動物園として観覧無料で運営されており、園長でもあるツキノワグマのベニーをはじめとするさまざまな動物が飼育されている。
動物園が出来た当時は国内に上野動物園・京都市動物園・天王寺動物園の3つしか動物園はなかったが、のちに城の中に動物園が作られた事例は[[小田原城]]、姫路城、[[小諸城]]などがある。

}}

|BGCOLOR(#ddd):80|300|c
|所在地|和歌山県和歌山市|
|現存状態|大小天守群、櫓・門、大手門・一之橋(復元)|
|城郭構造|梯郭式平山城|
#br
#style(class=submenuheader){{
&color(White,Maroon){南海の鎮(クリックで表示)};
}}
#style(class=submenu){{
***南海の鎮 [#y68f2ab9]

徳川頼宣が55万5000石で和歌山城に城代として入ったことで成立した紀州徳川家は、西国大名の監視の任を負ったことから「南海の鎮」と呼ばれ、和歌山城は江戸幕府による西国支配の拠点となった。
頼宣はその任を全うするため和歌山城の大規模な改修を行い、城下町を整備し、和歌浦に紀州東照宮を建てた。こうして紀州藩繁栄の基礎を築いた頼宣は南龍公と尊称され、紀州東照宮に南龍大神として祀られている。
頼宣以降の紀州藩主も南海の鎮としての和歌山の整備に務め、江戸時代の後期には全国第8の都市にまで発展した。
#br
紀州徳川家から和歌山市に寄贈された伝来の品に「南海之鎮」と刻まれた金印があり、これは家祖である徳川頼宣が造ったものだと伝えられてきたが、第10代藩主の徳川治宝によるものであることがわかった。
また、のちに江戸幕府第14代将軍徳川家茂となる第13代藩主徳川慶福の書には「大瀛濱我南封畿接我北」という印文の落款が捺されており、「私の領地には南に大海があり、畿内が北に接している」という意味となる。
これらのことからも南龍公徳川頼宣だけでなく、歴代の紀州藩主が南海の鎮としての責務に誇りを持っていたことがうかがえる。

#br

}}

*コメント [#comment]
#pcomment(,reply,10,)


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