怡土城(いとじょう)は756年から約12年の歳月を費やし築かれた大和朝廷の城であり、大野城と同様に外敵から大宰府を守るための防衛施設である。 高祖山の山頂から麓にかけて手が加えられ、西麓にはなんと8キロメートルにおよぶ土塁、石塁を巡らせ、南と東はそれぞれ谷や稜線を利用した。 北には尾根上に五か所の望楼を配置している。城域内に広い平地をもつため山頂からの眺めは素晴らしく、わが国有数の古代山城と言える。