鹿児島県姶良市平松。 島津氏17代当主・義弘が築いたとされる城がこの地に存在していた。 それが平松城である。 現在は重富小学校の敷地になっており、敷地の周囲には野面積みの石垣跡を、校庭には井戸跡を見ることが出来る。 そして、小学校の背後の切り立った岩山には、詰めの城である岩剣城があったとされる。 天文23年(1554年)、15代当主・貴久が祁答院良重の居城・岩剣城に攻め込んで落城させた。 そして、この攻城戦が、我が国で初めて鉄砲が使用された戦であるとされている。 貴久は、義弘を岩剣城の城主に置いたが、義弘は、この城が狭く不便であるとして、麓に新たに平松城を築いて平素の居城としていた。 以後この城は、明治時代まで重富島津氏の居城として存続していった。
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