交河故城は西域に位置する、土製としては世界最大、最古級の城塞都市である。 かつては車師前国および高昌の首都となり、シルクロード上の重要拠点の一つでもあったが、14世紀にモンゴル帝国の台頭に伴う戦火に巻き込まれ、チャガタイの時代に滅びた。 交河故城は2つの川によって切り出された軍艦状の台地の上に築かれ、周囲を断崖に囲まれた天然の要害となっている。 建物は版築や土をくりぬくなどして造られており、ガイドブックでは「彫刻都市」と紹介されることがある。 殆どの建物は唐代に建てられており、街区も長安を模したものになっている。 2014年に「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」として世界文化遺産の構成資産に選定されている。