若桜鬼ヶ城 のバックアップ差分(No.2)
*現実の城情報 [#information] //編集前に[[テンプレート/城娘]]の「現実の城情報」をご確認ください。(このコメントは必ず残してください。他のコメントは不要なら削除していいです) 鎌倉時代に入部した矢部氏によって築かれ、戦国時代には境目の城として尼子・毛利・織田氏などが攻防戦を繰り広げた。 [[鳥取城]]が落城した天正9年(1581年)には木下重堅が入り、豊臣政権下で若桜鬼ヶ城は総石垣の城へと改修され、因幡国随一の規模を誇る縄張となる。 慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦い後には山崎家盛が入り、元和3年(1617年)に池田光政が因幡・伯耆両国の領主となると、一国一城令によって廃城となった。 廃城となった際に壊された石垣は当時の状態が現存しており、一国一城令による破城の実例としての価値が認められる。 また主郭部は織豊系城郭の山城として規模・構造の複雑さが注目され、さらに山陰の国人領主と戦国大名の動向や、中世から近世初期にかけての城郭の変遷を知る上でも重要な城であり、平成20年(2008年)に国指定史跡となった。 若桜鬼ヶ城は因幡三名城の1つとされる大規模な山城である。 現在の八頭郡若桜町の中心の南、標高452mの鶴尾山山頂と中心とし、近世初頭のものとされる石垣を持つ本丸、二の丸、三の丸と、それよりも古くからのものとされる中世山城の遺構が共存する形で残されている。 伝承では駿河国安倍郡矢部村の地頭であった矢部暉種が正治2年(1200年)の梶原景時討伐において周囲の御家人達とともに梶原一族を討ち取った功によって当地を得、下向し築いたものであるという。 いずれにせよ、古くからの矢部一族の居城であったことは間違いないとされ、但馬・播磨へと繋がる街道の結節点である若桜を400年弱にわたり治め続けた。 #br #style(class=submenuheader){{{ &color(White,Maroon){続きをクリックで表示}; }}} #style(class=submenu){{{ 室町時代に入ると因幡は山名氏の領国となり、矢部氏も山名氏に従っていたことが応仁の乱における記録からわかっているが、 一方で幕府奉公衆の地位を得、応仁の乱後には同じ幕府奉公衆である市場城主因幡毛利氏と共同して因幡守護家や但馬山名家と衝突を繰り返した。 元亀4年(1573年)出雲から隠岐を経て但馬に逃れ潜伏していた尼子再興軍の主力が因幡へと進出、毛利氏の支援を受けていた武田高信と衝突すると、矢部氏は武田高信との対立関係から再興軍に助力した。 しかし、その後の外交面での変化により再興軍が苦境に立たされると、天正3年(1575年)山中幸盛が突如若桜鬼ヶ城を占領、矢部氏は追放され没落の憂き目にあってしまう。 これは但馬山名氏が織田氏との対立から毛利氏と結んだことにより、織田氏との連絡のために唯一使える播磨に繋がる街道の確保が死活問題となったためであるという。 毛利氏は因幡の尼子再興軍を攻撃するも、再興軍は堅固な若桜鬼ヶ城を生かし、これ耐え抜くことには成功した。 しかし、備中の三村氏が滅亡、備前の浦上氏は宇喜多氏の前に衰退、美作の三浦氏は毛利氏に降伏するなど、周辺の反毛利勢力が次々に脱落し徐々に孤立してしまう。 若桜鬼ヶ城も毛利方の因幡毛利氏の圧力に晒され続けたため、再興軍は翌天正4年(1576年)因幡から撤退を余儀なくされた。 その後、天正6年(1578年)に織田氏麾下の羽柴秀吉による中国攻めが始まると、秀吉方により落城、秀吉は若桜鬼ヶ城を木下重賢に守らせ因幡平定の拠点とし、因幡平定後もそのまま重賢が因幡2万石の領主として城主となった。 木下重賢は関ヶ原の戦いで西軍についたため戦後改易され、かわって山崎家盛が摂津三田から移った。そして、その子家治が備中成羽に転封となった際に若桜鬼ヶ城は廃城となった。 }}} #br 城跡には頂上の本丸を中心に天守台の石垣や各種石垣と木下重賢以降のものと考えられる近世城郭の遺構が複数残されている他、そこから北西に延びる尾根筋には中世山城の痕跡を色濃く残す遺構も複数のこされている。 このように鳥取県下でもかなり大規模な山城遺構となっており、中世と近世の遺構が共存する形で残されている点も特筆されるべき特徴でもある。 そのため鳥取県などによる国史跡登録への働きかけが進められ、平成20年(2008年)3月28日に国指定史跡となった他、平成29年(2017年)4月6日に続日本100名城に選定(168番)された。 |BGCOLOR(#ddd):80|300|c |所在地|鳥取県八頭郡若桜町若桜| |現存状態|石垣、竪堀など| |城郭構造|連郭式山城| *コメント [#comment] #pcomment(,reply,10,) |
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