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水原華城 の変更点

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1796年、朝鮮王朝第22代国王・正祖が、非業の死を遂げた父・思悼世子(サドセジャ)の墓所を水原(スウォン)に移して、その周囲に城壁や塔、楼閣や城門を築いて防護を固めたものが、水原華城(スウォンファソン)である。単に華城ともいう。

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朝鮮王朝の大規模な改革を志していた正祖にとって、父を死に追いやり、政治の実権を握る老論(ノロン)派は非常に厄介な存在だった。老論派は漢城(ソウル)の専売商人と結びついていたが、正祖はこの両者を引き離し、新たな政治拠点を築くことで改革を進めようとした。その焦点として注目したのが父の墓所を移した水原である。思悼世子の墓の周囲に行幸用の宮殿だけでなく、城壁・塔・楼閣・城門を築き、要塞化していった。
朝鮮王朝の大規模な改革を志していた正祖にとって、父を死に追いやっただけでなく、極めて保守的で改革に否定的かつ政治の実権を握る老論(ノロン)派は非常に厄介な存在だった。老論派は漢城(ソウル)の専売商人と結びついていたが、正祖はこの両者を引き離して老論派の力を削ごうとした。そのために新たな政治拠点を築くことを意図し、注目したのが父の墓所を移した水原である。思悼世子の墓の周囲に行幸用の宮殿だけでなく、城壁・塔・楼閣・城門を築き、現在に残る華城となった。

工事着工は1794年で、実学者とよばれる科学技術に精通した学者・官僚を登用し、中国型の城塞都市と西洋の築城技術の集約した城を作ることが目指された。中国や日本を経由して伝えられた西洋技術を元にして開発されたクレーンなどの最新技術を用い、わずか2年で完成する。当時の最新技術を取り入れ、砲台や見張り台・兵の詰所などを効率的に配置した攻撃型の要塞であった。
工事着工は1794年で、実学者とよばれる科学技術に精通した学者・官僚を登用し、中国型の城塞都市と西洋の築城技術の集約した城を作ることが目指された。中国や日本を経由して伝えられた西洋技術を元にして開発されたクレーンなどの最新技術を用い、わずか2年で完成する。当時の最新技術を取り入れ、城壁を低くし、砲台や見張り台・兵の詰所などを効率的に配置した攻撃型の要塞であった。

その一方で、城の近辺の治水工事と城の周辺の開墾の実施、城内には商業地区の育成を目的とした街路設計もなされており、華城を政治・経済・農業・学術・軍事の中心となる理想の総合都市とすることを目指していた。そして、王世子(太子)が15歳になると同時に正祖は譲位し、上王として華城に移り住むつもりだった。事実上の遷都である。
その一方で、城の近辺の治水工事と城の周辺の開墾の実施、城内には商業の育成を目的とした地区設計もなされており、華城を政治・経済・農業・学術・軍事の中心となる理想の総合都市にしようとしていた。そして、王世子(太子)が15歳になると同時に正祖は譲位し、上王として華城に移り住むつもりだった。事実上の遷都である。

しかし、完成から4年後、正祖が急死する。そして、正祖と対立していた義理の祖母・貞純王后と彼女を支持する老論派が政権を奪還すると、華城への事実上の遷都は中止となった。
しかし、完成から4年後、老論派への「宣戦布告」ともいえる命令(五晦筵教)を下して間もなく正祖が急死する。そして、正祖と対立していた系譜上の祖母・貞純王后と彼女を支持する老論派が政権を奪還すると、改革のほぼ全てが覆され、華城への事実上の遷都も中止となった。

その後の華城は長く続いた朝鮮半島の動乱によって荒廃していたが、築城直後に発刊された『華城城役儀軌』に基づき1975~1979年に城の大部分が築城当時のままに補修・復元された。そして、1997年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
その後の華城は長く続いた朝鮮半島の動乱によって荒廃していたが、1975~1979年、築城直後に発刊された『華城城役儀軌』に基づいて城の大部分が築城当時のままに補修・復元された。そして、1997年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。

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|所在地|京畿道水原市, 大韓民国|
|現存状態|城壁、門楼、水門、空心墩、將臺、樓台、鋪楼、砲楼、角樓、暗門、烽墩、敵台、雉城、銀鉤|
|城郭構造|平山城|
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