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モント・オーゲイル城 の変更点
*現実の城情報 [#information]
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フランス語読みのモントルグイユ城、または町の名前からゴーリー城とも呼ばれる。
イギリス王室属領・チャンネル諸島のジャージー島、その東海岸の港町ゴーリーの海側にある港を望む岩山に築かれた城。
1204年にジョン王がノルマンディーを初めとする大陸領土を失った後、フランスから島を防衛するために築かれた。史料上の初出は1212年のこと。
最初期の城は主城塔と居館部分のみのシンプルな構成だったが、その後複数の塔を持つ城壁や城門塔が追加されて防御を固めていった。
岩山を利用した立体的で戦闘的な郭配置が特徴。度重なる改装と拡張によって、初代の城で残っている部分は一番海側の郭の部分のみである。
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最初期の城は主城塔と居館部分のみのシンプルな構成だったが、その後複数の塔を持つ城壁や城門塔が追加されて防御を固めていった。
度重なる改装と拡張によって、初代の城で残っている部分は一番海側の郭の部分のみである。
1373年にはフランスの名将ゲクラン元帥による攻撃にも耐えた。
薔薇戦争の間1461年にはランカスター派に助力したフランス軍の攻撃を受け降伏。1468年に19週間の包囲戦の末に奪還に成功する。
ヘンリー8世の時代フランスとの緊張が高まると銃砲戦術に対応する改装が加えられ、城壁が強化されたほか砲台や銃眼がついた主棟が新設された。
城の北側にある聖ニコラス丘から砲弾を撃ち込まれる弱点がかねてから指摘されていて、この改装はそれに対応するためのものでもあった。
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しかし16世紀末には島の首府となったセント・ヘリアの町の沖の島にエリザベス城が築かれ、島の防衛の役割はそちらに取って代わられた。このとき城の石材をエリザベス城の建材として転用する計画があったが、これは当時の総督の判断によって中止された。
オーゲイル城は島で唯一の牢獄として17世紀末まで使われ、本国から追放された清教徒の煽動者やチャールズ1世の処刑に関わった者などが投獄された。
イングランド内戦中、ジャージー島の副総督カートレット卿は議会派を支持しエリザベス城を占拠する。しかし彼の甥ジョージ・カートレット卿がこれに反発し、オーゲイル城を拠点に叔父の副総督派を一掃して島を国王派の元に取り戻す。
1651年、議会派軍が島に侵攻して城は降伏する。ジョージ・カートレット卿は島を追われ、のちにチャールズ2世の亡命宮廷に参加した。
余談となるが、亡命宮廷でジョージは海軍主計官に就任、更にアメリカの植民地を王から譲られた。この植民地に彼は故郷の名を取ってニュージャージーと名づける。現在のアメリカ合衆国ニュージャージー州の由来である。
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内戦と王政復古の時代、城はいったんは放棄されたものの、その後1730年代から修復が始まる。
フランス革命が勃発するとフランスに最も近い英国領であるジャージー島は情報収集や特殊作戦、つまりスパイ行為の格好の拠点となり、修復が完了したオーゲイル城はその基地として使われた。
城を拠点に行われた作戦の一つに偽札密輸作戦がある。これは革命政府が流通させていた新紙幣・アッシニアの偽札をロンドンで印刷し、ジャージー島経由でフランス国内に密輸して経済を混乱させることを狙う作戦で、実際にいくらかの成功を収めた。
しかし密輸が軌道に乗った頃にはアッシニア紙幣自体が勝手にハイパーインフレを起こしており、完全なイギリスの作戦勝ちというわけでもなかった。
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1907年には王室の管理を外れてジャージー島民の共有財産扱いになり、1929年以降は博物館として管理される。
第二次世界大戦ではジャージー島を含むチャネル諸島はドイツ軍に占領され、オーゲイル城は海峡の監視基地として使われた。
このときドイツ軍の手で監視塔が作られたのだが、カモフラージュのために元々あった城の構造物と違和感なく合うようなデザインで設計された。
近年では21世紀初頭からヘンリー8世時代のテューダー様式の主棟を復元する計画が持ち上がり、2006年に完成した。
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|所在地|チャンネル諸島、ジャージー島、ゴーリー|
|現存状態|主要部現存・復元|
|城郭構造|山城|
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