阿志岐山神籠石は平成11年(1999年)に発見された全国で23城目となる古代山城である。神籠石を冠した名前に馴染みが浅く、阿志岐城跡として名が残る。 文献に登場しない神籠石式山城として分類され、多分に漏れず版築土塁に列石と、いくつかの水門跡が発見された。宮地岳山頂から阿志岐の尾根へと城跡はつづき、第3水門の列石は8段積みで幅23メートル、高さ3.7メートルと、当城跡においては最大規模を誇る。 戦後の調査においては阿志岐山神籠石を含め近隣には複数の古代建造物跡が発見された、またはされつつあるため、出土したものすべてを阿志岐山神籠石と関連付けることはできない。 平野の南方に位置する牛島宮崎遺跡でも溝状遺構と9世紀ごろに埋没したとされる土師器・越州窯系青磁が発見された。なお、阿志岐山神籠石のある宮地岳は私有地のため立ち入りの見学はできない。 (神籠石式山城の詳細は御所ヶ谷神籠石を参考にしてほしい)
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