関東の名族、戦国大名千葉氏最後の居城。千葉氏は源頼朝に従った常胤以来、下総国の守護としての地位を保持していたが、享徳の乱(1455~1483年)で内紛が起こり傍系の馬加千葉氏が千葉氏宗家となった。 この頃安房国で里見氏、上総国で武田氏が勢力を拡大し、さらに北条氏が下総国に進出してきたため、馬加千葉氏の輔胤は文明年間(1469~1486年)に佐倉へと本拠地を移し、本佐倉城を築いたとされる。 以後本佐倉城は千葉氏九代の本拠として下総国の政治・経済・文化の中心となり、下総国最大規模の城郭となる。 しかし千葉氏は戦国時代末期には北条氏に取り込まれ、天正18年(1590年)の小田原征伐で滅亡した。 その後徳川家康によって一時廃城となり、 慶長15年(1610年)に佐倉藩の藩庁として復興したが、元和元年(1615年)に藩庁が佐倉城へと移転され、また一国一城令が発布されたことによって廃城となった。
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