岩屋城 のバックアップ差分(No.8)

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*現実の城情報 [#information]

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立花宗茂の父・高橋紹運が居城とし、島津軍との凄絶な攻防戦の末に城兵が玉砕した岩屋城の戦いの舞台として知られる。
築城年代は不明だが、天文年間(1532年~1554年)に大友氏家臣の高橋鑑種が、宝満山城の支城として整備したとされる。
永禄10年(1567年)、鑑種は毛利元就に通じて大友宗麟に叛いたため、大友氏の宿老である戸次鑑連(立花道雪)や吉弘鑑理に攻められ、さらに元就が九州から撤兵したため降伏し城を追われた。
元亀元年(1570年)、高橋鑑種に代わって吉弘鑑理の次男である鎮種(後の高橋紹運)が高橋の姓を受け継いで宝満山城と岩屋城の城督となり、岩屋城を居城として[[立花山城]]の戸次鑑連とともに大友氏の本拠豊後を守る筑前を固めた。
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&color(White,Maroon){続きをクリックで表示};
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四天王寺山の中腹に築かれた岩屋城は福岡方面から筑後へとつながる戦略上の要衝で、古代から九州を統括していた[[大宰府]]を押さえる目的も持っており、また四天王寺山の北側には大和朝廷が築いた[[大野城]]が位置していた。
四王寺山の中腹に築かれた岩屋城は福岡方面から筑後へとつながる戦略上の要衝で、古代から九州を統括していた[[大宰府]]を押さえる目的も持っており、また四王寺山の北側には大和朝廷が築いた[[大野城]]が位置していた。
本丸の南側には多方面に伸びる入り組んだ尾根が展開しており、これを利用して多数の曲輪が連なり本丸を守っていた。
さらに二重の堀切や竪堀が設けられ、二の丸から南東方面に向かっての尾根沿いにも無数の堀切と竪堀が設けられた。
このため城の南側は特に守りが堅く、虚空蔵砦・西の山砦・西の岩屋砦・百貫島砦なども構えられており、北側には大野城へと続く細い道があり、大野城の遺構の一部も利用していたとの考え方もある。
本丸からは城下がよく見え、太宰府天満宮や大宰府政庁跡、[[水城]]などを見渡すことができる。

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|所在地|福岡県太宰府市浦城|
|現存状態|土塁、堀切など|
|城郭構造|山城|
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**嗚呼壮烈岩屋城[#kc0f6bc5]

天正6年(1578年)の耳川の戦いで大友氏は島津氏に大敗し、衰退の一途を辿った。島津氏は天正12年(1584年)の沖田畷の戦いで[[村中城]]主の龍造寺隆信を破り、筑後を制圧した後は筑前に侵攻することとなった。
天正14年(1586年)7月、島津軍は筑前の最前線にあたる岩屋城に迫った。この時岩屋城を守る城兵はわずか763人、対する島津軍は2万を超える大軍だったという。
島津軍の総大将島津忠長は降伏を勧告、実子の立花宗茂も岩屋城からの退去を勧めたが紹運はこれを拒絶。紹運は主家である大友家、そして宗茂の[[立花山城]]を守るため、玉砕覚悟の徹底抗戦を挑んだのである。
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圧倒的な兵力差ですぐに決着がつくかと思われたが紹運指揮の下で城兵はよく守り、半月もの間籠城戦を展開した。しかし島津軍の犠牲を顧みない総攻撃によって力尽き、紹運以下763人の城兵はことごとく玉砕したという。
島津軍は岩屋城を攻略したものの被害は甚大で、その後立花山城を攻撃した際には宗茂によって撃退された。
宗茂はさらに撤退する島津軍を追撃し奪われた拠点を次々に奪回、ついには岩屋城をも取り戻した。後に宗茂が城主となった[[柳川城]]の「弔い合戦は望むところです!」という台詞はこれを表しているのかもしれない。
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現在、岩屋城の本丸跡には「嗚呼壮烈岩屋城址」と書かれた石碑が建てられており、激戦の舞台だったことを偲ばせる。
二の丸には紹運の墓と戦没者慰霊碑が建てられている。岩屋城が落城した7月27日には毎年供養する人々が訪れ、紹運の菩提寺の西正寺で岩屋城合戦犠牲者追悼法要が行われる。法要は古くから代々行われ、50年毎に大きな法要を行っている。

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