宇津山城は、浜名湖西岸の湖西市入出から浜名湖に突き出した半島状の土地に東西二つの城跡があります。高山の城跡を宇津山古城、正太寺鼻の城跡を宇津山城と呼称されています。山上は浜名湖の美しさを堪能できる眺望スポットになっています。 戦国時代、遠江と三河の国境に位置したこの地は、徳川の遠江侵攻を食い止めようとする今川氏にとって重要な拠点でした。しかしながら、力を強めた徳川勢の侵攻により、永禄十一年(1568)12月15日、宇津山城は落城しました。城を守っていた小原鎮実(おはらしずざね)は城に火を放ち、船で浜名湖の対岸まで逃げ延びたと言われます。 現在、正太寺には宇津山古城図が、市の指定文化財に指定され保存されています。山上には曲輪の跡や石垣が残っています。
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