久米島にも同名のグスクが存在し、区別するために「糸満具志川城」とも呼ばれる。 一の郭と二の郭の二層構造で、一の郭は海に向かって突き出した断崖の上に築かれている。城門付近は切石積みの、崖に向かっては野面積みの石垣が、沖縄のグスク特有の曲線を描く。 二の郭には、ヒーフチミー(火吹き穴)と現地で呼ばれる穴があり、内部は海まで通じている海蝕洞となっており、荷物の積み下ろしや避難時に利用されていたとされる。 現地の石碑の説明によると、 この城は、久米島具志川城主・真金声(まにくたろ)按司が久米島を追われ本島に逃れた際に築いたと伝えられている。