ポンテフラクト城 のバックアップソース(No.2)
*現実の城情報 [#information]

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リンカーンとヨークを結ぶ街道沿いの町ポンテフラクトに築かれた城。サクソン時代の城砦の跡地に建てられた。
王位から追われた14世紀の王リチャード2世が没した城であり、イングランド内戦でも激戦の舞台となるなどイングランド史上有名な城のひとつ。
内戦時に破壊され、現在では城壁の一部とキープの基部、それと11世紀のものといわれる地下室が残っている。
かつてポンフレットとも呼ばれており、ポンフレット城の名でシェークスピアの戯曲の中にたびたび登場することでも知られる。
ポンテクラフトの名前はラテン語で『橋が落とされた場所』の意味で、征服王ウィリアム1世に反撃したアングロサクソン勢がこの町の橋を落として抵抗の意志を示したことからついたもの。

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ウィリアム征服王により領主に任じられたイルバート・ド・レイシーによって1070年前後にモットアンドベイリー式の城が築かれたのが始まり。
1086年のドゥームズデイ・ブックには「イルバートの城」と記載されている。築城当時は木造で後に石造の囲郭式城郭に改築された。
モットは自然の小山を利用したもので、12世紀末頃の改築でモット上にクローバー状の石造キープがつけ加えられた。
2世紀にわたってド・レイシー一族が城主だったが男系が途絶え、14世紀初めに当主の娘婿でエドワード1世王の甥の[[ランカスター>ランカスター城]]伯トマスに与えられた。
トマスは従兄弟エドワード2世の寵臣政治に反対し続け、一時は実権を奪ったが形勢が逆転、バラブリッジの戦いに破れ、この城で処刑された。
トマスはエドワード2世を退位させた後このポンテフラクト城に幽閉しようとしていたといわれ、そのための部屋も作ってあったが、彼が処刑されたのはまさにその部屋であったという。
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その後もランカスター家の持ち城の一つとなって強化され、ランカスター家から出たヘンリー4世が王位についたことで王室の城となる。
この時期、ポンテフラクト城はヨークシャー地方で有数の規模を持つ城となっていて重要な軍事拠点であった。
ヘンリー4世に王位から追われたリチャード2世は各地の城を転々とさせられ、1400年にポンテクラフト城で没した。このリチャード2世の死には他殺、餓死、自殺の各説がある。シェイクスピアの『リチャード二世』ではヘンリー4世の騎士エクストン卿によって殺害されたことにしているが確証はない。
薔薇戦争では牢獄として使われ、エドワード5世の母方の伯父リヴァーズ伯アンソニーをはじめとするランカスター派貴族が処刑された。
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王家の城だった為、17世紀のイングランド内戦では当然王党派の拠点として使われ、内戦中を通じて議会派軍に三度包囲された。
第一次包囲戦は[[ヨーク>城郭都市ヨーク]]が開城した後1644年の末から1645年の3月まで続いた。議会派軍はチェカーフィールドの戦いに敗れて一旦撤退する。
しかし体勢を立て直すと3月末に早くも再度城を包囲する。この第二次包囲戦は4ヶ月続いたが最終的に守備隊の降伏で幕を閉じた。
その後1648年に王党派が城を急襲し占拠。8月から始まった三度目の包囲戦には議会軍の主将クロムウェルが自ら軍を率いて包囲に加わった((ただしチャールズ1世が捕縛されその処理のために後に戦列を離れている))。
このときの戦いでクロムウェル自身がこの城について「尋常ではない頑丈さ」「イングランド有数の要害」と評した。
籠城中の1649年1月に国王チャールズ1世が処刑されるが、守備隊は息子チャールズ2世を次期国王と宣言して籠城を続け、城内ではチャールズ2世の名を刻印した貨幣を鋳造していた。
//メモ:Wikipediaのこの項はポンテクラフトのシビック・ソサエティによる町史を訳している。
とはいえ孤立無援の篭城戦では最終的な結果は見えており、1649年3月についに落城。城は徹底的に破却され、一部の城壁が残るだけとなった。

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|所在地|イングランド、ウエスト・ヨークシャー、ポンテフラクト|
|現存状態|城壁、主城塔跡、堀|
|城郭構造|囲郭式城郭|
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