ケープ・コースト城 のバックアップ(No.1)

ケープ・コースト城(英:Cape Coast Castle)


ガーナにある城塞だが築城したのは現地民ではなく、北欧スウェーデン人によって1653年に築城された。
スウェーデン・アフリカ会社のために築かれた城は、スウェーデン王カール10世にちなんでカロルスボルと名付けられた。
スウェーデン・アフリカ会社とは、イギリス東インド会社のような勅許会社のひとつである。
その後、スウェーデンはアフリカ領地争奪に負け、デンマークを経て最後にはイギリス領となり、残酷な奴隷貿易の舞台となる。
実にヨーロッパ人らしい白壁の美しい外観とその当時の美術観が惜しみなく投影されている。
現に現在でも観光地として有名であり、この建築物観たさに訪れる観光客も少なくない。


全体を俯瞰してみると台形に近い縄張りとなっており、司令棟の周囲をヨーロッパ特有の堅い外壁が取り囲んでいる。
違いと言えば復元に使用した資材だろうか。当時は木造建築であったが、そののちには石を用いて復元された。
また、司令棟を挟んで東西に中庭が存在している。
「城塞都市」とまではいかないケープ・コースト城だが、外壁にはいくつもの砲台が備え付けられている。
奴隷の反乱、白人同士の領地争奪戦を想定しての最低限の防備であろう。
確率の低い奴隷の反乱よりもむしろ、敵国の襲撃の方が脅威だった。東側の砲台が13門すべて海側に向けられているのはそのためだ。


奴隷貿易の黎明期が徐々に終息し、城の意義が揺らいでくると建物自体は刑務所として機能するようになった。
そして現在ではその暗黒期を刻む記念館として、いまもなお佇んでいる。



所在地Victoria Rd, Cape Coast, ガーナ
現存状態城壁・司令棟(復元)・砲台
城郭構造レクタンギュラー・キープ形式に近い

コメント Edit

コメントはありません。 Comments/ケープ・コースト城? 

お名前:

  URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White


ホーム リロード   新規 下位ページ作成 コピー 編集 添付 一覧 最終更新 差分 バックアップ 検索   凍結 名前変更     最終更新のRSS