長岩城 のバックアップ(No.3)
豊前の国の守護職宇都宮信房は弟重房に下毛郡野仲郷を分与した。重房は姓を野仲と改め建久九年(1198)に長岩城を創築した。以後野仲氏二十二代、390年間の居城となった。 この城は高い山や深い谷窪、岩壁等の天険の要害を取り入れ、石塁、砲座、塹壕等にて防備を補強した山城である。二十余ヶ所に点在する石塁の長さは、延七百メートル余の長さに達する。戦国時代の山城としては、九州における最大規模のものであり、尚銃眼のある石積櫓は全国に類例をみない貴重な文化遺跡である。 野仲氏は次第に勢力を拡大し、下毛郡の政治軍事を掌握し、凡そ四百年間、下毛郡の統治者として栄えた。全盛時代の所領支配は、宇佐郡、下毛郡の一部にまで拡大した。その間、元寇の役や、玖珠城の戦、大友義鎮(宗麟)の乗攻等で下毛郡の勇者として強豪振りを発揮した。
コメント |
Published by (C)DMMゲームズ
コメントはありません。 Comments/長岩城?