シーギリヤ のバックアップ(No.2)
シーギリヤは、マグマの火道が固まってできた岩頸の上に建てられたスリランカの王宮城砦であり世界遺産である。王宮の下側の岩頸にはライオンが彫られたライオンゲートがあったことから、「ライオンロック」とも呼ばれる。また、孤立した岩頸の上にあることから空中宮殿でも呼ばれる。 スリランカがラーマーヤナに登場するランカー島と同一視されていることから、クベーラ神の建設した Alakamandava (神の都の意)ではないかとする説もある。 石器時代から人間が周囲に住んでいた痕跡が残されている。 スリランカの歴史書であるチューラワンサによると紀元前5世紀の王カーシャパが、新しい王都と宮殿を建設したことが記載されている。カーシャパは、より高位の母から生まれた異母弟モッガラーナが王位を簒奪することを恐れシーギリヤを要塞としたが、西暦495年にモッガラーナが南インドの力を借りて宣戦布告、カーシャパの軍がカーシャパを見捨てた(別の書では王が優位な位置に移動するのを軍が誤認して、退却したものと判断した)事からカーシャパは宮殿内で自害し、カーシャパの作った王都と宮殿は破棄された。 別の話では、南インドの侵略者たちを破り独立を果たしたカーシャパの父の代からカーシャパの代まで建設されたものである。遊び人であったカーシャパは、宮殿を快楽の宮殿とした。そして最後は、側室に毒殺されたと伝わっている。 カーシャパの死後、14世紀まで仏教の僧院とされ、17世紀頃までキャンディ王国の前線基地とされた後、キャンディ王国もポルトガルとの戦争で勢力下におかれた後、オランダ、フランス、イギリスとその支配者を次々と変え、その混乱の中でシーギリアは1831年まで歴史に名が出ることは無くなった。 |
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