鹿児島県曽於市大隅町。 大隅半島の北部に位置するこの地に、この城は築かれていた。 岩川氏を城主とする手取城である。 築城年代は定かではないが正平年間(1346年~1370年)とされ、蓑田川南岸の桂集落の北側にある丘陵に築かれたされる。 延文4年(1359年)、島津氏久と相良定頼との間で末吉国合原の合戦が起こり、この時氏久は、大隅一帯の土豪に出陣を命じたとされる。 だが、手取城主の岩川氏と蓬原城主の救仁郷氏はこれに応じず、氏久は大敗を喫して薩摩へ退くこととなった。 氏久は兵を立て直し、翌年に手取城を攻め落とし、岩川氏は大隅半島南端の佐多へと逃れたのである。
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