御城プロジェクトRE 城プロRE 攻略 Wiki

フランス・イングランドからローマやヴァチカンを結ぶ街道沿いにあり、サフランやワイン等特産品も好調なことから街は拡大を続け、1199年にヴォルテッラ司教から独立、自治都市となった。
この資本を基に公共事業にも投資され、最多時には高さ70m、72*2を数える塔があり、また拡大した街を守るため1251年に新たな城壁が築かれている。
戦争や内部抗争などのゴタゴタはあったが、街が攻められることはなく順調に思えたがその終わりは突然だった。

1348年ペストがこの街を襲い人口の70%が帰天した。このペストの襲来により、生き残った人々は都市へ逃れたため、農業主体だったサン・ジミニャーノの打撃はさらに激しかった。
1351年自治都市としての権利・権限・政治的役割を全て放棄しフィレンツェ共和国*3へ降伏、支配下に入った。
この頃、フィレンツェからルネサンスが興り芸術・文化・建築と大いににぎわい、サン・ジミニャーノでも教会や邸宅の装飾が行われたが、他に比べれば微々たるものだった。
また次のバロック時代ではコジモ1世トスカーナ大公*4がサン・ジミニャーノへの投資を禁じたため、街の発展は15世紀で止まったままだった。
唯一の進展は火器の進歩により城壁に側防塔が作られた位で、トスカーナ大公国で最も貧しい中心地の1つであった。

第二次世界大戦後、街の中世が再発見されると塔や教会・邸宅が修理・修復され観光地と化し、1990年には「サン・ジミニャーノ歴史地区」として世界遺産に登録された。
余談だが、チェコのチェスキークルムロフと友好都市関係で、両都市とも拷問博物館がある。