「西洋の驚異」と称されるカトリックの巡礼地で、708年にアヴランシュ司教オベールが大天使ミカエルのお告げにより礼拝堂を築いたのが始まりとされ、966年にノルマンディー公リシャール1世無怖公がベネディクト修道会の修道院を築いた。 11~12世紀にはノルマン朝・プランタジネット朝のイングランド王によってロマネスク様式の修道院に改修され、フランス王フィリップ2世尊厳王がノルマンディーを制圧した後は、フランス王によってゴシック様式の建造物が追加されていった。 ノルマンディーとブルターニュの境界に位置し、満潮時には周囲が水で満たされ孤島となるモン・サン・ミシェルは軍事拠点としても機能し、狭間が設けられた城壁が築かれ、麓の町も城壁と城塔によって囲まれ修道院とつながれた。 百年戦争の際にはイングランド王ヘンリ5世によってノルマンディーの大半が征服されたが、モン・サン・ミシェルはわずかな城兵でイングランド軍を撃退し続け、モン・サン・ミシェルはイングランドに対する抵抗の象徴的存在となった。 フランス革命時には監獄として用いられたが18世紀後半から復元が始まり、1966年に修道士が復帰し修道院として再開された。
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