|
スカーバラ城 のバックアップ(No.1)
現実の城情報
|
| 所在地 | イングランド、ヨークシャー、スカーバラ |
| 現存状態 | 城壁、主城塔、城門 |
| 城郭構造 | 囲郭式城郭 |
城郭構造(クリックで表示)
北海に突き出した高い岬の陸地側に長い城壁とその各所に塔を築いて防御している、典型的な岬城。
岬の先端に向かって広大な城地を有し、その中に居館その他の設備や教会堂などがあった。
防御の拠点は町側から城に上がる唯一の道が城に入る周辺の主郭部分で、城門やメインキープはすべてこの周辺に集中している。
12世紀ヘンリー2世の時代に建てられたキープは城壁に近接するが城壁からは独立して建つ矩形のキープで、高さは26m。
キープのすぐ下に主郭の大手門があるが、キープ自体も防衛に使える配置になっているためこちらの城門塔は控えめなもの。
その代わりにそこから下っていく尾根上の大手道に横堀を儲け、そこに前後に跳ね橋を持つ城門塔を置いて防御を固めてあった。
大手道も両側を城壁で固め、また城門塔の更に外側に外郭を持つ。こちらにも城門塔を設けている。総じて防御力の高い堅城である。
『スカボロー・フェア』について
直訳すればスカボローの市。
サイモン&ガーファンクルの歌った『スカボロー・フェア』があまりにも有名であり、曲についての考察や説明は豊富にあるため詳細は割愛する。
S&G版のメロディが有名だが、もともとの原型は17世紀に遡れる古い童謡であり、メロディも異なっていた。
題材となったスカーバラの大市は1253年に出されたヘンリー3世の貿易勅許状を起源とするもので、毎年8月15日から45日間という長期間にわたって行われた。
最盛期にはブリテン諸島各地と北海沿岸諸国だけでなく、バルト海や地中海、遠くビザンツ帝国からも商人が集まった盛大な市が開かれていた。
しかし他都市の興隆もあり、17世紀初頭ごろには衰退した。18世紀に一時期リバイバルするが、1788年に開かれたのを最後に開かれていない。
現在では毎年夏に当時をしのぶイベントが開かれている。
Published by (C)DMMゲームズ
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示