エッゲンベルク城はオーストリア南部の都市グラーツにある城館である。 元はエッゲンベルク家の館であったが、オーストリア総督に任ぜられたハンス・ウルリヒ・フォン・エッゲンベルクにより、その地位に見合った城として1625年から改築が開始された。 そして彼の死後の1635年に基本的な構造物が一通り完成し、その後も段階的に改築を繰り返し、最終的に1762年に現在に見られる姿となった。 城の構造は大宇宙がテーマとなっており、例えば窓の数や尖塔の数、部屋の数や内装などあらゆるところに天文学、地理学的な意味が持たされている。 また、城内には「日本の間」という日本をイメージした広間があり、その壁の装飾に貴重な豊臣期の大坂城を描いた屏風が8枚に分割されて埋め込まれていた事が2006年に判明し、それを機に大阪城と友好城郭の協定を結んでいる。 2010年には「グラーツの市街-歴史地区とエッゲンベルク城」として世界文化遺産に拡張登録された。
構造に持たされた意味の例(クリックで表示)
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