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鹿毛馬神籠石
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現実の城情報 Edit

鹿毛馬神籠石(かけのうまこうごいし)は貝原益軒の『筑前国続風土記』にも出現する。「(前略)馬牧有り所(中略)四方に石垣を築廻はせり(以下略)」とあり、その記述どおり30~80メートルの低い丘陵を全周2キロメートルにもなる土塁で囲んでいる。
土塁と合わせて巡っている列石は切り石で腰石を形成、発見された総数は1765個にも上った。谷部には暗渠式の水門が2ヵ所存在し、水門跡からは7世紀前半の須惠器甕破片が出土したため、築造年代がある程度絞り込まれた。
この暗渠式水門という構造が実に面白く、水門が特徴である他の九州型神籠石式山城でも類を見ない代物だ。通常、暗渠式水門を設ける目的としては、地滑りや山崩れを防ぐための排水(防帯水)が挙げられる。
他の古代山城と同等の水門では効果が薄いと見たためかどうかは不明だが、谷が大きく口を開いた箇所に設置されているところを鑑みると、効率のよい排水対策に期待してのことであったようだ。
なお、水門は土塁で基礎を築き、暗渠式水門を設けたうえに蓋石を載せている。いまのところ他の神籠石にはない技術を垣間見ることのできる唯一の存在である。
鹿毛馬神籠石は1945年(昭和20年)2月に約3万4302㎡が国の指定史跡に指定され、2002年(平成14年)3月に総面積35万8238㎡が追加指定を受けた。

所在地福岡県飯塚市鹿毛馬1088
現存状態土塁、列石、水門跡(暗渠式)
城郭構造古代山城(神籠石式山城)

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